【非常用電源の】エネループ USB入出力急速充電器セット【King Of Basic】
こういう話を見聞きする度に、『備えあれば憂いなし』だよなと思うんだけれど、現実はいつだって『後悔先に立たず』。
ぼくは3.11で全ライフラインの寸断を1週間ぐらい経験しているんだけれども、
今住んでいるところでは深刻な災害には一切遭遇せず、この台風(=2019年15号)は何事もなく過ぎて行く…
こんな生活を送っていると、おそらくあの当時は被災者としてカテゴリーされていたであろうぼくでさえ、あのときのキツい経験をどこかへと放り投げ、台風の報道も他人事のように受け止めてしまうようになる。
当たり前 という感覚の成長力は、ぼく自身の成長よりも著しい
ぼくはようやく我に立ち返って、まず身の回りにあるパワーソースを見直そうと思った。
3.11で経験したライフラインの寸断。そのときに最も自分を助けてくれたのは『独立したパワーソース』だった。
『災害』とは社会が分断された状態だと言ってもいい。
言葉を換えれば、本来『つながる』ものが『つながらない』状態になる世界。
イワタニのカセットコンロ。
乾電池対応のライトとラジオとケータイの充電器。
この4つがぼくを生かしてくれた。
カセットコンロで作る袋麺のうまさ!
ライトで真っ暗闇を照らしたり、ラジオで情報を得たときの安心感!
ケータイは、最初とにかくつながらなくて…でも、当時Googleが災害情報を集約してて、遠く離れたとこに住む友だちの被災情報を集めたりした。
目には目を。
つながらない世界には繋がないパワーソースを。
ポータブルバッテリー、ポータブル電源といた、大容量電源のラインナップがどんどん豊富になっていることはよく知っている。
けれども、『繋がっていない』状況でも繰り返し安心感をもたらしてくれる電源ということを最優先にすると、答えはやっぱり乾電池になった。
いざというときに頼りになるのは誰か。
遠くのお金持ちよりも隣にいる家族だ。
つまり、使いなれていない大型電源よりも、使いなれている乾電池。
そういうことだ。
たくさんの乾電池がある中から、ぼくエネループを選んだ。
なぜなら、この乾電池は充電式だし、それよりも何よりもこの充電器がとても魅力的に見えたからだ。
この魅力的な充電器に偶然にもエネループが付いてきた。
ぼくは運がいい。
よくある充電池の入れ方に、よくある充電の仕方…この『よくある感じ』が、何かあったときのぼくたちに安心感をもたらす。
その『よくある感じ』にプラスアルファ。
USBの出力側に付けられる小型LEDライトは、非常時として考えれば十分すぎるぐらいの明るさだ。
充電の進捗状況はランプの色で識別。
ちなみに、1本1本電池の残量を認識して、それぞれ100%になるまで充電してくれるセンシング機能付き。
ぼくにもひとりひとり100%になるまで充たすことができるセンシングな人間になりたい。
買った直後は赤ランプ。これが黄色になって、緑になって、点灯しなくなったら充電完了。
片山右京だったらアクセル全開で第一コーナーに突っ込んでいってるだろう。
USBの出力ができるんだから、当然モバイルバッテリーとしての活躍も期待して買った。
パッケージにはスマホへの充電0.5回分と書いてあるけど、実際は2700mhAのバッテリーを5%→75%程度まで回復することができた。
多分この充電器は、できるかどうかわからないことはできないと答えるタイプだ。
さらに、乾電池と充電池、電池の残量が多いと少ない、そういったものをごちゃ混ぜにしても充電ができる。
これはしっかりと明記されている。
多分この充電器は、自信があることは人に聞かれる前に自分からアピールするタイプだ。
3.11当時。
ぼくは、震災直後のまだ閉まる前のお店に自転車を走らせ、買えるだけの単3乾電池を買い、それを命綱にラジオを聴き、ライトを照らし、つながらない携帯で必死に情報を探った。
あれから約10年。
ぼくたちは、『繋がないパワーソース』を当たり前に持ち、災害に対して憂いがないほど備えられて…いない。
いくら技術が進歩しようが、存在が身近になろうが、実際に手に持っていなければ意味がない。
つながらない世界で、繋がろうとする一歩目を踏み出さなければならない。
その一歩目を、ぼくはよくある電池とよくあるUSBで進めてみた。
みんなは、どう進む?
【みにくい魚ほど】DOD カマボコテントクエ【味がいい】
最近、イライラすることが多い。
ぼくがイライラするシチュエーションはたったの1パターン。
「それ、言う相手俺じゃなくない?」
という内容だけだ。
先日も仙人の領域に片足突っ込んでるような会社の大先輩に
自分が関与していない取引先のことについて間違いを指摘され、
仙人に反論することなどとても思い付かなかったぼくは
具体的にどこが間違いなのか、どういう経緯で間違いが生じたのか必死になって探っていたところ、
「究明しろなんて言ってない、間違いについて何か思い出せるかすぐに答えてほしかっただけだ」
と怒られた。
いや、怒ってないって言ってたけど、怒ってた。
知らんがな
そもそも、なぜ「いや、ぼくそれ関わってないんですよ」と言わなかったかというと、
以前、他の仙人から、ぼくが担当する取引先のことだけど担当になる前にあったトラブルについて質問されときに
「初耳です、引き継ぎ事項にそれは入ってませんでした」
と正直に答えたところ 、
「おいおいそれでもプロかよー、ふざけんなよー」
と竹中直人ばりの笑いながらキレるおっさんモードでお叱りを受けたことがあったからだ。
「ぼくプロになる!だからぼくしらべる!」と決意したその矢先、このザマである。
知らんがな
平日の昼間からイライラ イライラ
あーあー、ここが仙人が棲み家じゃなくて風の音、虫の音などはたいふべきにあらぬ場所だったらなー
好きだ(真っ直ぐ目を見ながら)
▼販売開始日
2019年7月24日(水)12:30~
うん、ちょうどいい(何が)
あったよ。
はたいふべきににあらぬ世界へと現実逃避させてくれる夢のおうちがここに。
午前中の仕事を終え、お昼休みに入った12時半。
さっきまで握りしめていたマウスを放り投げ、をスマホに持ち替えたぼくは
DODのオンラインストアに現れたカマボコテントクエの購入ページを見つけると、
身体中に溜め込んだストレスというストレスを、右親指に込め画面をタッチした。
ポチッとな♪
みにくい魚ほど味が良い。
その代表格であるクエ。
そして、その名を冠したカマボコテントクエ。
いろんなことに正面から向き合わないまま毎日を過ごすぼくのみにくい心でも、いい味になれるのかな。
【やっぱりレイチェル】レイチェルアウトドアのグランドキャリアで知らない道を行く【100kg載せても大丈夫?】
小さな頃、ぼくは行ったことのない道を行くのが好きだった。
曲がったことのない角を曲がった後に広がる景色はどんなんだろう?というワクワク感が大好きだった。
人がめったに通らないような小道を帰れなくなったらどうしよう?とドキドキしながら進むのが大好きだった。
結局それは、おとなになってもそのまんま変わらずに、全国を散策するでもなく海外に手を広げるでもなく、
ただただ自分が届く範囲の世界で曲がったことのない角を曲がったり、行く必要のない小道を進む毎日だ。
いくつになっても、目抜通りには縁がない
そんなぼくはここ数年、お手軽に『行ったことのない道』を進むことができる、外遊びに意識が向いている。
他には、チェア2脚にテーブルにクーラーボックスがある。
あと、とにかく明るくないランタン。ただ、すっごいおしゃれ。
去年はトレーラーハウスのあるキャンプ場で1泊したし、
子どもがもう少し大きくなったらテント泊やってみたい、というか絶対やると決めている。
もちろんテントや寝袋が必要だし、焚き火台もほしい。
それを囲む囲炉裏型のテーブルもほしいなー。
チェアも足りてないからベンチ買っちゃおっかなー。
何事においても、準備が早すぎることはない
そんな大荷物を抱えていたら、知らない道も行けなくなってしまう。
だからぼくは、これを手に入れた。
レイチェルアウトドア グランドキャリアワゴン
これのいいところ。
まず、オリーブ×ベージュのマニッシュなカラーリングに蛍光レッドのホイール。
なんて頭が悪そうな組み合わせ。もちろん褒め言葉だ。
次に、タイヤが大きいところ。
うちの親父が言ってたなあ。「タイヤと器がでかい男になれ」と。
お父さんごめんなさい、あなたの息子はとんでもない嘘つきになってしまいました。
荷物を減らそうと努力させてくれる控えめな積載量もまた良し。
実際、収納部分の高さはそれほどなく、公称の耐荷重は60kg。
キャリアワゴンの代表作であるコールマンのワゴンの耐荷重は100kgだから、
それの3分の2以下と考えると一見荷物積めなさそうだけど、
巨大テント3張載せてやっと60kgぐらいだから、そもそも他のキャリアは荷物を載せられすぎだと思う。
テントファクトリーのスカイオーバータープ、ロゴス×ディズニーのリクライニングチェア2脚、ロゴスのアルミロールトップテーブルを乗せてこんな感じ。
ぼくは185系ハイラックスサーフみたいな、でかいタイヤの上に薄いボディーが乗っかってるみたいな比率が大好きだから、
ゴミ箱みたいに深い収納よりは断然こっちの方が好みだ。
多分、100kg載せても大丈夫。
動かした感じもまだまだ余裕。
ハンドルも持ちやすい。
せっかく知らない道を行くんだ。だったら身軽な方がいいに決まってる。
収納部分を取り外して荷物をドカンと置くことができるところも良い。
ずっとアウトドア用品の収納に悩んでて、これなんて実質買ったに等しいぐらいに購入を検討したんだけど、
こういうボックスタイプから長尺のものがはみ出してる絵がどうにもイメージできなかったから結局買わなかった。
でも、これだったら、こんな感じで収納部分ごと物置にドカン。
前後(上下?)はスナップボタンで簡単に取り外しができる仕様だし、
もともとネジで留まってるサイド部分も、ドライバーさえあれば簡単に脱着式にできる。
そして、フレーム部分は折り畳んで、こう!!
まあ、ハンドルは長いし折り畳めないし、タイヤロック機構は備えてないから、
このまま車に載せるの無理じゃん・・・ってところが始まりなんだけどさ。
多分、機能だけだったらもっと良いものはいっぱいあると思う。
でもぼくは、これで得られる機能よりも体験に重きを置きたいと思った。
曲がったことのない角を曲がる感覚。
人がめったに通らないような小道を進む感覚。
行ったことのない道を進むために、ぼくはこれに荷物を載せて進んでいく。
【今日も】サバとジャガイモのロースト バジルまみれ【酒が進む】
ぼくは昔から夏が好きだ。
でも、何で好きなの?と聞かれてもいまいちハッキリとした理由を答えられなかった。
寒いよりはマシだから。
高校野球(真顔)
やっぱ花火でしょ(ロケット花火を口に咥えながら)
間違いナイトプール!!(つらい過去からEXITしたい)
Ah真夏のJamboree
レゲエ<砂浜<<Big Wave!!
Ah悪ノリのHeartbeat
めっちゃゴリゴリ
Welcome Weekend
Ah灼熱のJamboree
暴れまくってイイぜ!!
Ah冷めないで
Summer Dream
「濡れたまんまでイッちゃって!!!」
結論。
バカでも大丈夫だから。
もうちょっとオブラートに包むと、元気があれば喜んでもらえる季節だから。
ファッションだって、着てるものその物がその人のセンスになる世界。
がんばれ半袖!負けるな短パン! (タイムマシーン3号より)
食べ物だって、とうもろこしとかいろんな夏野菜使ってバーベキューやるのとか最高だし、
つーかトマトとかスイカとかフルーツとか、丸かじりするだけで十分うまい。
最終的にはキュウリとかナスが馬や牛にメタモルフォーゼする始末(お盆)。
そういった、素の力が試される世界が夏には広がってるから好き。
今日お話するツマミもそんな感じの料理。
庭があるって、いいねー。
加速度的に増殖するトマトの実。
どんどん使っていこう。
あれ?この料理いつ作ったんだっけ?って確認したら6月9日だった。
その頃はひまわりもまだこんな感じ。
この日採った野菜類は、左からバジル、セージ、ペパーミント、ミニトマト。
結局セージの出番はなし。
ミントはレモンサワーに入れて爽やかな気持ちでぼくを酔わせてくれました。
ミニトマトは4等分に、バジルは細かく刻んだものと葉っぱのままの2種類用意(特にルールはない)。
便利なじゃがいもがあったから買ってみた。
これもテキトーに4等分。
テキトーにオリーブオイルでソテー。
このあたりからお酒が体内でハイドロプレーニング現象起こしてきてあんまり覚えてない。
気づいたら、フライパンにサバ缶入れて、刻みバジルまぶして味整えてたし、レモンサワーは何杯飲んだかわからないぐらいに氷溶けてたから追加した。
葉っぱのバジル、どこで入れた?
と、いうことで完成。
したのか?
ただ、これでもちゃんとおいしいから是非試してほしい。
夏野菜とタンパク質に塩と何かスパイス振っただけだけど、本当にうまい。ポテンシャルがすごい!
ああ すまん 酒が止まらないってことだ
こうやって、勘違いしたままの夜が更けていく。
これだから、ぼくは昔から夏が好きだ。
森道市場2019 リポート -フェスのその先へ- (後編)
太陽は山の影からほんの少しだけ見えるようになり、海風は半袖のTシャツからのぞく日焼けした体に冷たく吹き付ける。
Charaを観終わった後、僕は再び友だちと合流した。
合流地点はPurveyor's STAGE。
ぱあべやあず?
どうやら『仕入れ業者』の意味らしい。
目的はKEISHI TANAKA。
ぼくが知る限り、今、日本で最もエモーショナルで真っ直ぐな音楽を届ける男だ。
今日、ぼくは友だちにこの『仕入れ業者よりもカフェのオーナーが似合いそうな男』のステージを熱心に勧め、友だちもそれに応えてくれた。
カーディガンでも羽織ってなきゃ心許ないひんやりとした空気の中、演奏が始まる。
ステージらしいステージもない広場で向き合うKCと芝生の上に座るオーディエンス。
アコースティックスタイルだ。
ぼくたちは、一番後ろで椅子に腰を掛けながら体を揺らす。
友だちの子どもも楽しげに手を叩いている。
今夜も終わりを待たせ 喜びの声をあげて 与えあう奇跡を 目の前の with friends 重ねる everyday
『breath』Keishi Tanaka
ほんのわずかだけオレンジ色が残った空に彼のどこまでも真っ直ぐな声が広がっていく。
幸せな時間とは何かと言えば、きっとこういう時間なんだろう。
ただ緩いわけでもなく、もちろん張り詰めているわけでもない。
目の前にあることに、ただ真っ直ぐな気持ちで向き合う時間。
他のステージでもたくさん幸せな時間を感じることができたけど、
もっともそのことを意識させてくれたのが、アコギ1本で、時にはアカペラで歌い上げたKeishi Tanakaのステージだった。
集まってくれたみんな、ありがとう!みんなが「森道市場は最高だ」と言う意味がわかった。また出たいです!バンドセットのツアーにも遊びに来てね!#森道市場 #keishitanaka pic.twitter.com/SXZK8XVwoF
— Keishi Tanaka (@KeishiTanaka) 2019年6月1日
ほんとはずっと余韻に浸っていたかった。
けれど、そうはさせてくれない男たちがこの次に待っている。
なぜ鬼がこのようなチルでスロウなイベントに参加したのか。
その真相を探るべく、ぼくたちはメインステージへと向かった。
辿り着いた頃には、ステージは既に9割ほど埋まっていた。
というよりも、この時間までチルでスロウなこの空気に頬を赤らめたままだったパンクスたちが、今か今かと前のめり気味に集まって来てたのかもしれない。
この日何杯目かわからないアルコールをハードコアを聴かなくなって久しい体に注入してスタンバイする。
「空気なんか読まずにやるぞ!!!!」
始まったステージは圧巻の一言だった。
空間を支配するTOSHI-LOW。
これまで頬を赤らめていたパンクスたちも、ここが俺らの戦場だと言わんばかりに暴れまくる。
これにTOSHI-LOWも応戦。モッシュピットにダイブ!!
したのは良いものの、戦意が高揚したパンクスに引きずりこまれ、割とマジでキレる。
というか、一部のやつらやりすぎ。
他のオーディエンスからもブーイングが出る始末。
そんな、終始目を離すことを許さない空気の中、TOSHI-LOWが語り出す。
TOSHI-LOW「もりみち…!もりみち、おしゃれ…。もりみち、おれたち合わない…。おれたち、人間喰う…。もりみち…クラフトビールのむ…。もりみち…おいしいコーヒーのむ…。スパイスカレーくう…。」
— むま (@l11a) 2019年6月1日
鬼だ!やっぱり鬼がいる!
というのはもちろん鬼ジョークで、実際はむちゃくちゃ森道市場が気に入ったご様子。
ロハスだのやっぱ俺たち似合わねえだのなんだかんだ言いつつ、
日本の3指に入るフェスだ、でも次はOAUで来ると明言。
いや、大丈夫。こっちは愛があれば何だって受け入れるから。だって愛知だもん 。
と心の中でこっそり思った。
その後も土や潮の匂いがするような、生を意識せざるを得ないような楽曲を連発し、
「次はお前だ!」というTOSHI-LOWの叫びと共に突然ステージは終わりを告げた。
時計は20時前。
午前11時頃に入場して、あっという間の約9時間だった。
ここで友だち家族とはお別れをし、男ひとりで宛もなく会場内をうろつく。
ありがとう。とても楽しかったよ。君がいなかったらぼくはきっとここに来てなかった。
いなほ屋のカレー。
ココナッツライス初体験だったけど、むちゃくちゃうまかった。
もう一回言うよ、むちゃくちゃうまい。
最初にハートランドを買ったお店。
お互いよくわからんテンションになった店長がぼくに恥ずかしいほどよく光るグラスを勧めてきたから、ぼくはこれで祭りの終わりを迎えることにした。
そこに森があった。
誰かが道を拓いた。
人が集まり、市場ができた。
多分、ここはそんな場所。
いいことをしたいから人が来て、いいことがあると信じてまた人が来る。
ここに来てとにかくいいなーと思ったのが、ハッピーにしてもらうのではなく、ハッピーになろうとしてる人にたくさん出会えたことだ。それも、シンプルに。
いい音が鳴ってる。踊ろう。
おいしいご飯がある。うまいって言おう。
素敵な人がいて、素敵な物がある。いろいろ話してお互い気持ちよく買い物しよう。
そんな感じ。
もちろんいいことばかりじゃなくて、ツイートを追いかけてるとゴミの問題、トイレの問題、騒音の問題、不法駐車の問題と、何とかしなきゃいけない問題も山ほどあったようだ。
でも、今できてないことを嘆くよりも、できてること喜ぶほうがいいと思う。
ゴミなら来年はみんなでゴミ袋持って行けばいい。ぼくは持ってくよ?
困っている人がいるんだったら、困らないようにすればいい。ぼくは手伝うよ?
「一年に一回、「森道」でしか会えない人たちもたくさんいるから、そのために開いているくらいの気持ちもあります。そこで『あー車変えたんや』とかちょっと話すだけでも、なんかつながりって続くし、その環境って、めちゃくちゃいいと思うんですよね」
「気づいたらみんな巻き込まれている」動員3万人のフェス『森、道、市場』を創る狂気のカリスマ - イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」
そんな森道市場。
来年もまた会いましょう。
そのときまで、どうぞお互いにハッピーで。
森道市場2019 リポート -フェスのその先へ- (中編)
午後3時過ぎ、ビーチエリアへと向かう。
メインステージでは既にペトロールズの演奏が始まっていた。
この頃からメインステージの人混みは物凄いことになっていて、僕は角度のないところから観るのがやっとだった。
お店のお兄さんも思わずタンバリンで参加。
FUELでは定番の(初めてライブ観るけど)HEY!のコール&レスポンス。
会場大盛り上がり。
なのに、だいぶ盛り上がってきたとこで何かを言いかけた長岡亮介、
みんな、えっ?ってなった挙げ句、欲しかったHEY!が空振りになるの刑。
結果、「HEYください(照)」って。
2014の頂より。
昼下がりの大人のロックを堪能した後は、クラフトビール片手に砂浜歩いて平賀さち枝とホームカミングスのステージへ。
個人的に去年聴いた中で最高のアルバムだったのがホームカミングスの『WHALE LIVING』。
会場の雰囲気もバッチリだし、きっとアルバムの曲もやってくれるだろうなーと期待してたらやってくれた!
穏やかな風がくすぐるから さあ君に会わなくちゃ 少し照れるな
『Hull Down』 Homecomings
共演の平賀さち枝は抱擁家族に続いてこの日2ステージ目で、さすがに声が苦しそうだったけど、
愛らしいステージングで、ハッピーな空間をもたらしてくれた。
幸せしかない気持ちに包まれたまま、再びメインステージに向かう。
目指すはChara。
と、思ったけどホームカミングス終わりではまともに見られないぐらいの人の数。
集客力やベーな、と思いつつ何とか観れる場所を探す。
時々見えるお米粒サイズの彼女の姿。
風に乗ってゆらめきながら届く彼女の声。
それでもこの集客力の理由がハッキリとわかった。
彼女はステージに愛されている
圧倒された僕は、何とか人混みを掻き分け、少しでもCharaに近い場所を探す。
ついでだから、お酒も探す。
ステージ横にあるお店の人たちも、みんな音に合わせて体を揺らしてる。
最高だ。
その中でも特にグッドなバイブスを放っていた、愛媛から来たというお店で瀬戸内レモンハイボールを買った。
最高だ。
レモンハイを片手に何とか場所を確保したが、結局Charaはお豆サイズぐらいにしかならなかった。
でも、それで十分だった。
このステージを観ようと思って観た。
これだけで、何かすごく大切な時間を共有できてるような気がした。
手をつなごう 手を ずっと こうしてたいの
『やさしい気持ち』 Chara
今年37になる男が、全力でシンガロングする。
まわりには、ちょうど同世代ぐらいの女性が多くいる。
僕の子どもと近い年齢に見える子どももいっぱいいる。
今まで全然意識してこなかったけど、Charaは僕らの世代の音楽だったんだ。
そう思うと同時に、声を上げまくった自分が急に恥ずかしくなって、着地点を見つけられないまま過ごした高校時代を思い出した。
空はもう、夜の準備を始めている。
この楽しい時間もあとわずかだ。
…
無理。2回じゃ終わんない。
後編に続く。
森道市場2019 リポート -フェスのその先へ- (前編)
【森道市場を森道市場たらしめるもの】
今年、念願の森道市場に行ってきた。
愛知に戻ってきて2回目の初夏。
数年前からその存在は知ってた。
ラインナップがめちゃくちゃ良いのはもちろん、お店も魅力的だし、何よりその空気感がどんなものなのかずっと気になっていた。
去年に至っては、いろいろあって行くのを控えたくせに、やっぱ我慢できんと自転車を海へと走らせ、
会場脇へと潮風に乗って流れてくるOGRE YOU ASSHOLE とGRAPEVINEの音を聴き、
チケットを手に入れなかったことを後悔する体たらく。
来年こそは絶対に行こう。
それから1年。
仕事や身の上の状況を考えて、選んだのは6月1日。
ラインナップはこんな感じ。
みんな楽しみな存在ではあるんだけれど、一番のお目当てはKeishi Tanaka。
通称KC。
どんなパフォーマンスをするのか、とても楽しみ。
朝11時頃、JR三河大塚に到着。
今年はさすがに自転車で行こうとは思わなかったけど、
竹島とかでぶらっとするつもりがあるならチャリで行ったり蒲郡駅で降りたりするのもいいと思う。
三河大塚から歩くこと何やかんやの30分。
ようやくチケットをリストバンドと交換。
ちなみに交換所の横ではオシュマンズがLINE登録するとタオルをプレゼントっていう企画?をやってた。
僕もきっちりいただいた。
ありがとう、オシュマンズ。今日穿いてるパタゴニアのバギーズは名駅ゲートタワーにあるお店で買ったヤツだよ!
会場入りをして、まず最初のお目当てはAwesome City Club。
脇目も振らず会場へ向かう…
ごめん、ウソついた。オーサム始まってんの知っててビール買うのに並んでた。
だって、遊園地エリア入ってすぐにハートランド売ってんだもん。
ビール好きなやつで、ハートランドあるのわかってて見過ごせるやつがいたとしたら、それはビール好きと名乗ってはいけないと思う。
愛すべきハートランドの喉ごしと、コロッケのサクサク感を堪能しながら、ようやくプール脇で歌うオーサムのところにたどり着く。
途中、鎧塚俊彦ことトシヨロイヅカいたのは内緒だ。
会場は炎天下。
ビールがうまい。
みんな踊ってる。
オーサムが歌う。
クリエイティブオールナイト 苦しいけどオールライト
『クリエイティブオールナイト/Awesome City Club』
僕のクリエイティブ月曜日までは隠しておく。
オーサムのライブを堪能した後、またハートランド買いにエリアの入り口に戻り、またステージ付近へ行き、約束していた友だち家族と合流。
プライベティー(プライバシー+プライベート)の問題もあるから詳細は言えないけど、
女の子っていいなー
とだけ言っておく。
うちの子と共通してるのは、たべっこどうぶつが大好きなことだけだった。
友だちと合流した後は、中村一義を堪能。
僕は死ぬように生きていたくはない。
ほんとそうだよな。
ここで友だちとは離れ、遊園地エリアの中でも奥まったエリアにあるサーカスステージへと向かう。
目的は、Alfred Beach Sandal。略してABS。
正直森道市場までは全然知らなかったんだけど、予習のためにYouTubeで聴いた曲がとても良く、ライブも観てみたいと思った。
結果は大正解。
実際に観たライブはほぼギター1本の弾き語りで、僕がYouTubeで見たものとは違ったんだけど、これはこれでとても良かった。
どこまでも澄んだ初夏の空に、純粋で繊細で不安げなABSの声が消えていった。
夏休みなのに モノポリーばっか
『モノポリー/Alfred Beach Sandal』
ちなみにこの後、盟友STUTSと合流してステージもやったなんて話もTwitterで見た。
知ってたら観たのに、惜しいことをした。
でも、こういう惜しい感じもフェスならではで良いと思う。
予定通りにいくわけがないんだから。
ABSを観終わった僕は、どこかのカレー屋さんで買ったスパイス入りのハイボール(とてもおいしかった)を片手にビーチへと向かった。
ここがなぜ森道『市場』なのか、参加してわかった。
ここは、3日間だけできる街。
他よりかなり多くの音楽が流れる街。
素敵なドライフラワーがあったけど、この後もライブいっぱい観るしなーなんて思いながら、市場を通り抜けた。
…
買えば良かった。
楽しい思い出は炭酸のように消えていくのに、やらなかった後悔だけが、砂利のようにいつまでも残り続けるのはなんなんだろうな。
(後編へ続く)