森道市場2019 リポート -フェスのその先へ- (中編)
午後3時過ぎ、ビーチエリアへと向かう。
メインステージでは既にペトロールズの演奏が始まっていた。
この頃からメインステージの人混みは物凄いことになっていて、僕は角度のないところから観るのがやっとだった。
お店のお兄さんも思わずタンバリンで参加。
FUELでは定番の(初めてライブ観るけど)HEY!のコール&レスポンス。
会場大盛り上がり。
なのに、だいぶ盛り上がってきたとこで何かを言いかけた長岡亮介、
みんな、えっ?ってなった挙げ句、欲しかったHEY!が空振りになるの刑。
結果、「HEYください(照)」って。
2014の頂より。
昼下がりの大人のロックを堪能した後は、クラフトビール片手に砂浜歩いて平賀さち枝とホームカミングスのステージへ。
個人的に去年聴いた中で最高のアルバムだったのがホームカミングスの『WHALE LIVING』。
会場の雰囲気もバッチリだし、きっとアルバムの曲もやってくれるだろうなーと期待してたらやってくれた!
穏やかな風がくすぐるから さあ君に会わなくちゃ 少し照れるな
『Hull Down』 Homecomings
共演の平賀さち枝は抱擁家族に続いてこの日2ステージ目で、さすがに声が苦しそうだったけど、
愛らしいステージングで、ハッピーな空間をもたらしてくれた。
幸せしかない気持ちに包まれたまま、再びメインステージに向かう。
目指すはChara。
と、思ったけどホームカミングス終わりではまともに見られないぐらいの人の数。
集客力やベーな、と思いつつ何とか観れる場所を探す。
時々見えるお米粒サイズの彼女の姿。
風に乗ってゆらめきながら届く彼女の声。
それでもこの集客力の理由がハッキリとわかった。
彼女はステージに愛されている
圧倒された僕は、何とか人混みを掻き分け、少しでもCharaに近い場所を探す。
ついでだから、お酒も探す。
ステージ横にあるお店の人たちも、みんな音に合わせて体を揺らしてる。
最高だ。
その中でも特にグッドなバイブスを放っていた、愛媛から来たというお店で瀬戸内レモンハイボールを買った。
最高だ。
レモンハイを片手に何とか場所を確保したが、結局Charaはお豆サイズぐらいにしかならなかった。
でも、それで十分だった。
このステージを観ようと思って観た。
これだけで、何かすごく大切な時間を共有できてるような気がした。
手をつなごう 手を ずっと こうしてたいの
『やさしい気持ち』 Chara
今年37になる男が、全力でシンガロングする。
まわりには、ちょうど同世代ぐらいの女性が多くいる。
僕の子どもと近い年齢に見える子どももいっぱいいる。
今まで全然意識してこなかったけど、Charaは僕らの世代の音楽だったんだ。
そう思うと同時に、声を上げまくった自分が急に恥ずかしくなって、着地点を見つけられないまま過ごした高校時代を思い出した。
空はもう、夜の準備を始めている。
この楽しい時間もあとわずかだ。
…
無理。2回じゃ終わんない。
後編に続く。