森道市場2019 リポート -フェスのその先へ- (前編)
【森道市場を森道市場たらしめるもの】
今年、念願の森道市場に行ってきた。
愛知に戻ってきて2回目の初夏。
数年前からその存在は知ってた。
ラインナップがめちゃくちゃ良いのはもちろん、お店も魅力的だし、何よりその空気感がどんなものなのかずっと気になっていた。
去年に至っては、いろいろあって行くのを控えたくせに、やっぱ我慢できんと自転車を海へと走らせ、
会場脇へと潮風に乗って流れてくるOGRE YOU ASSHOLE とGRAPEVINEの音を聴き、
チケットを手に入れなかったことを後悔する体たらく。
来年こそは絶対に行こう。
それから1年。
仕事や身の上の状況を考えて、選んだのは6月1日。
ラインナップはこんな感じ。
みんな楽しみな存在ではあるんだけれど、一番のお目当てはKeishi Tanaka。
通称KC。
どんなパフォーマンスをするのか、とても楽しみ。
朝11時頃、JR三河大塚に到着。
今年はさすがに自転車で行こうとは思わなかったけど、
竹島とかでぶらっとするつもりがあるならチャリで行ったり蒲郡駅で降りたりするのもいいと思う。
三河大塚から歩くこと何やかんやの30分。
ようやくチケットをリストバンドと交換。
ちなみに交換所の横ではオシュマンズがLINE登録するとタオルをプレゼントっていう企画?をやってた。
僕もきっちりいただいた。
ありがとう、オシュマンズ。今日穿いてるパタゴニアのバギーズは名駅ゲートタワーにあるお店で買ったヤツだよ!
会場入りをして、まず最初のお目当てはAwesome City Club。
脇目も振らず会場へ向かう…
ごめん、ウソついた。オーサム始まってんの知っててビール買うのに並んでた。
だって、遊園地エリア入ってすぐにハートランド売ってんだもん。
ビール好きなやつで、ハートランドあるのわかってて見過ごせるやつがいたとしたら、それはビール好きと名乗ってはいけないと思う。
愛すべきハートランドの喉ごしと、コロッケのサクサク感を堪能しながら、ようやくプール脇で歌うオーサムのところにたどり着く。
途中、鎧塚俊彦ことトシヨロイヅカいたのは内緒だ。
会場は炎天下。
ビールがうまい。
みんな踊ってる。
オーサムが歌う。
クリエイティブオールナイト 苦しいけどオールライト
『クリエイティブオールナイト/Awesome City Club』
僕のクリエイティブ月曜日までは隠しておく。
オーサムのライブを堪能した後、またハートランド買いにエリアの入り口に戻り、またステージ付近へ行き、約束していた友だち家族と合流。
プライベティー(プライバシー+プライベート)の問題もあるから詳細は言えないけど、
女の子っていいなー
とだけ言っておく。
うちの子と共通してるのは、たべっこどうぶつが大好きなことだけだった。
友だちと合流した後は、中村一義を堪能。
僕は死ぬように生きていたくはない。
ほんとそうだよな。
ここで友だちとは離れ、遊園地エリアの中でも奥まったエリアにあるサーカスステージへと向かう。
目的は、Alfred Beach Sandal。略してABS。
正直森道市場までは全然知らなかったんだけど、予習のためにYouTubeで聴いた曲がとても良く、ライブも観てみたいと思った。
結果は大正解。
実際に観たライブはほぼギター1本の弾き語りで、僕がYouTubeで見たものとは違ったんだけど、これはこれでとても良かった。
どこまでも澄んだ初夏の空に、純粋で繊細で不安げなABSの声が消えていった。
夏休みなのに モノポリーばっか
『モノポリー/Alfred Beach Sandal』
ちなみにこの後、盟友STUTSと合流してステージもやったなんて話もTwitterで見た。
知ってたら観たのに、惜しいことをした。
でも、こういう惜しい感じもフェスならではで良いと思う。
予定通りにいくわけがないんだから。
ABSを観終わった僕は、どこかのカレー屋さんで買ったスパイス入りのハイボール(とてもおいしかった)を片手にビーチへと向かった。
ここがなぜ森道『市場』なのか、参加してわかった。
ここは、3日間だけできる街。
他よりかなり多くの音楽が流れる街。
素敵なドライフラワーがあったけど、この後もライブいっぱい観るしなーなんて思いながら、市場を通り抜けた。
…
買えば良かった。
楽しい思い出は炭酸のように消えていくのに、やらなかった後悔だけが、砂利のようにいつまでも残り続けるのはなんなんだろうな。
(後編へ続く)